虫歯治療

当院の一般歯科

一般歯科とは、審美歯科・インプラント治療・ホワイトニング治療・矯正歯科以外の最も需要の多い、虫歯や歯周病などの歯科治療のことを指します。お子様の虫歯予防治療から、ご年配の方の入れ歯治療まで内容は多岐わたりますが、健康保険内の治療でほぼカバーできます。

健康保険内の治療であっても、当院では綿密に治療内容の説明を行い、その都度患者様のご希望を伺いながら進めて参ります。

症状や患者様のご希望によっては、健康保険では認められていない材料や治療法を自費治療としみゅて取り入れることも可能です。自費診療ではさらに正確で精密な治療が可能となり、またそれによって治療期間も短縮される場合もあります。後々お口の健康ことを考えて自費治療を選ばれる患者様は増えてきていらっしゃいますので、ぜひご相談下さい。当院では常に最新で最良の情報をご提供するとともに、患者様のご希望を確認しながら、なるべく多くの選択肢の中からご希望の方法をご選択いただけます。

おかしいな?と感じたらお気軽にご相談を

虫歯の原因は?

多くの方はお口の中にミュータンス菌という菌が存在しています。虫歯はそのミュータンス菌によって引き起こされます。しかしミュータンス菌がいるからといってすぐに虫歯になるわけではなく、ミュータンス菌に糖分が与えられることによって、菌が酸生み出し、その酸によって歯が溶かされていくのです。一般的にはこの現象の総称として「虫歯」と表現されています。

この酸で歯が溶ける現象は脱灰と呼ばれ、歯は一時的に脆くなっていきますが、この脱灰から元に戻ろうとする作用もあり、だ液に含まれるミネラル分によって固く丈夫な歯へと回復していきます。これを再石灰化といいます。

本来は脱灰しても再石灰化によって歯は健康な状態が保たれますが、ミュータンス菌による脱灰の強さ・速度が再石灰化能力を上回ってしまうと虫歯が発症してしまいます。

こんな人は虫歯になりやすい!

甘いものが好き

前述したようにミュータンス菌は糖分が大好きです。菌が酸を生み出すには糖分が必要ですから、お菓子やジュースなど、糖分が多い食べ物をよく食べる方はより注意が必要です。

食後に歯を磨かない・間食が多い

ミュータンス菌は食後にすぐ酸を作り始めるわけではありません。だいたい食後30分後に活性化すると言われており、食後はすぐに歯を磨く以外にも間食後に歯を磨くことも重要です。

体質的に虫歯になりやすい

甘いものを食べるわけでもなく、歯をきちんと磨いているのにもかかわらず虫歯になってしまう方がいる一方で、歯磨きに無頓着でも生まれてから一度も虫歯になったことがないという方もいます。
これは唾液の分泌量や、その働きの強さなど生まれ持った体質によるもので、ご自分が虫歯になりやすい体質だと自覚した時から、よりこまめなケアをすることが重要です。

歯の再石灰化を促して虫歯を予防する

お口の中では再石灰が常に行われています。再石灰化を促すにはミネラルやカルシウムが必要で、それらは唾液の中に多く含まれています。就寝前の歯磨きが重要視される理由は、就寝中は唾液の分泌量が少なくなってしまうからです。キシリトールやフッ素も再石灰化の促進に有効な成分です。

キシリトールは歯磨き粉やガムなど様々な食品に含まれており手軽に口にすることが可能です。特にガムはよく噛むことにより唾液の分泌を促すことも可能なので虫歯予防の効果を期待できます。またフッ素はフッ素入りの歯磨き粉を使用することで摂取可能ですが、それだけでは効果が不十分なケースもあります。そのため、歯科クリニックではより高濃度なフッ素塗布が可能です。こうした予防処置をしていくことも選択肢の一つです。

虫歯の進行

C0 まだ初期段階の虫歯

初期段階の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶け始め、見た目はよく観察すると白く濁って見えます(脱灰)。
穴が空いていないため、痛みはほとんどなく自覚症状に乏しいです。この状態でしたら処置をしなくても丁寧にブラッシングをすることで症状を改善できる場合もあります。

C1 エナメル質に穴が空いてしまった状態

歯の脱灰が進み、エナメル質に穴が空き始めます。見た目も黒ずんでくるので、前歯の場合は鏡を見て気がつくことがあるかもしれません。冷たいものがしみるといった症状はありあすが、痛みはほとんどありません。
治療の際は虫歯を除去しますが、進行度合いによっては麻酔を必要としないこともあります。削った箇所はレジン(プラスチック)や、詰め物で補填します。虫歯の進行速度はここから加速度的に上がっていくので、この段階で治療をすることが重要です。

治療法

穴が開き始めてしまうと自然治癒が望めなくなるため、進行をストップさせるために早めにむし歯を削って詰める必要があります。
この場合、コンポジットレジンと呼ばれる歯科用のプラスチックを詰めます。
麻酔をしなくてもそれほど痛まないことが多いです。

C2 象牙質に虫歯到達してしまっている状態

エナメル質の奥の象牙質まで虫歯が到達してしまっている状態です。この段階から痛みがではじめ、隙間があるため食べ物が挟まりやすくなります。この状態まで進行すると治療時は麻酔を使う必要があります。

治療法

むし歯を削ってコンポジットレジンか、むし歯の範囲が大きい場合には銀歯やセラミックの詰め物をします。
むし歯が深いため、そのまま削ると痛みを伴うので通常は麻酔をして行います。

C3 神経まで虫歯が達してしまった状態

この状態まで虫歯が進行すると、つねに痛みが出るようになり食事をするのが難しくなる、集中力が欠けるなど
日常生活に支障をきたしてしまうようになります。治療時には神経を抜く必要があり、根の治療→土台の築造→被せ物の製作といった治療方針となるため、C2での治療と比べ著しく治療回数や費用がかかります

治療法

麻酔をして歯の神経を抜きます。その後根の治療、土台の築造、被せ物の製作

C4 歯根まで虫歯が進行した状態

虫歯が進みきり歯の大部分が溶けてしまった状態です。この状態になると保存的な治療を行っても、歯としての機能を維持することができないため抜歯せざる負えなくなり、歯を残すことができません。また抜かなければいけない歯を放置していると、周囲の歯にも悪影響を及ぼすため抜歯せざるおえません。

治療法

抜歯後には義歯、ブリッジ、インプラントなどさらなる治療により機能回復を図る必要があります。

保険の治療

下記に虫歯の治療に対する、保険での一般的な治療内容で仕様する素材についてまとめました。
下記以外にも、セラミック等の素材を使った審美性に優れた素材での治療も当院はご用意しておりますので、
詳しくは審美歯科治療のページを御覧ください。

詰め物

コンポジットレジン 歯の色をしたプラスチックです。小さな虫歯の治療には適していますが、年数とともに材質の劣化や変色します。
銀歯 修復部位が広く強度が必要な場所の虫歯治療に適しています。
年数とともに金属が劣化し、端の部分がギザギザになって2次虫歯の原因となります。

被せ物

硬質レジン前装冠(前歯のみ) 金属のフレームの上にプラスチックが貼り付けてあるものです。前歯の保険内の被せ物では一般的にこちらが使われます。経年による黄ばみや、歯茎に炎症を起こしやすいというデメリットがあります。
硬質レジンジャケット冠(小臼歯まで) NO IMAGE 全てプラスチックで作られている被せ物です。仮歯と同じ素材のため強度的に弱く、長期間の使用で歯肉に炎症を起こします。
※当院では推奨していないため取り扱いはございません。
ハイブリッドセラミック(小臼歯のみ、CAD/CAM装置を使った場合に適用。大臼歯は金属アレルギーがある人のみ) NO IMAGE プラスチックにセラミックを混ぜ合わせた素材の被せ物です。硬質レジンジャケット冠同様、ほぼ仮歯と同じ素材のため強度や身体親和性に問題があります。
※当院では推奨していないため取り扱いはございません。
銀歯 大臼歯や力が強くかかる場所には保険であれば銀歯が適用となります。